平成25年豊島区議会第4回定例会小林弘明一般質問全文「社会環境の変化を見据えた街づくり。 町会・商店街・消防団など、区民と連携し、そして対応可能な体制づくりを!」

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豊島区議会議員 無所属 小林弘明 費用弁償断行中

         
みんな・無所属刷新の会の小林弘明です。

今回私は、
「社会環境の変化を見据えた街づくり。
町会・商店街・消防団など、区民と連携し、そして対応可能な体制づくりを!」
の質問をさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

「1. 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催。
更なる国際観光都市豊島区へ向けて、対応状況の再確認を。」
について質問をさせていただきます。

ご存知の通り、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定しました。
開催までの7年間は、豊島区にとって非常に大切で、胸躍(むねおど)らせる7年間であると私は思っております。

豊島区では、「豊島区子どもプラン」「豊島区都市計画マスタープラン」「木(もく)密(みつ)地域(ちいき)不燃化プロジェクト」など、10年、15年といったサイクルで方針・計画・実行を立てていくものや、都市計画道路の整備など、目的を達成するために長期を要するプロジェクトなどがあります。
しかし、「2020年東京オリンピック・パラリンピック」は、7年後に開催されるという確実な期限があり、豊島区はもとより、東京都および関東近県の自治体においても、そのことに対する環境整備がなされていくことは、いうまでもありません。

7年後という期限・目標があり、また56年ぶりに開催される東京でのオリンピック・パラリンピック、同時開催だからこそ、豊島区としても万全(ばんぜん)な準備体制をしっかりと行っていく必要があるのではないでしょうか。

平成24年豊島区議会 第2回定例会の私の一般質問では、「国際観光都市として 受け入れ体制のさらなる整備が必要とされると、考えております」、といった答弁や、また、「外国人に対するルール・マナーの周知は、看板だけではなく、対象ごとにさまざまな方法が考えられますので、今後検討を深めてまいりたい と思います。」、といったような答弁、他に、「外国人観光客の利便性に配慮した施策を継続的に実施をしてまいりたいと思います。」といったご答弁を頂きました。

その後(ご)の対応状況・再確認も含めて、今回の国際観光都市豊島区が万全な準備体制が整っているかを質問させていただきます。

平成24年第2回定例会でも取り上げさせていただいた質問に対する答弁では、「看板等を含めたルール・マナーの周知策を検討していきたい」といったご答弁をいただきましたが、その後(ご)の対応状況はどのように変わったでしょうか。
お答えください。

次に、外国語メニュー対応支援に対する施策について質問をいたします。

先日、豊島区内の各団体の予算要望を伺う機会があり、予算要望と同時に、区民の方々、区内で事業を営まれている方々の 様々な声を拝聴(はいちょう)させていただきました。

予算要望の話の中では、特にこの2020年東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れた、多言語によるいわゆる「地域マップ」等の展開の充実や、外国人来街者に対するアイディア、サービス対応が一番多く組(く)み込(こ)まれていたように感じました。

たくさんの方が豊島区を訪れ、また豊島区でサービスを利用する絶好の機会であるからこそ、各団体や企業、個人が個々に実施している アイディアや サービスを、豊島区が各団体に対してしっかりと先導し、情報及びサービスを共有したり、人員をサポートすることで、より効果的に世界に発信することが てきるのではないでしょうか。

多言語版の地域マップ、お店マップといったものが 整備されるとより便利ですが、それに合わせ飲食店における「料理メニュー」の多言語化支援も、豊島区で快適に消費をしてもらうために 効果的な施策であると考えます。
以前の一般質問でも、「指差し会話表」の整備、外国語メニュー対応の お店を増やすための支援も 行ってほしい、という内容の質問もさせていただきました。

そこで質問いたします。
東京オリンピック・パラリンピックの開催や、東京都初の「WHOセーフコミュニティ」の認証、ソウル市東大門(トンデモン)区議会との相互交流など、豊島区における国際交流の機運が、ますます高まってきておりますが、多言語メニュー制作や、多言語マップ制作など、要請があれば、今後協力できる体制はあるのでしょうか。
お答えください。

次に、公共施設、街頭案内、呼びかけ放送等に、おける 多言語放送化について質問します。

JR池袋駅北口から、東西を結ぶ連絡通路「ウィ・ロード」を、
よく利用させていただきますが、案内放送で、英語・中国語による放送が行われているのを耳にします。

安全・安心パトロールカーや、路上喫煙、ポイ捨て、勧誘に対する注意の促(うなが)し等も含め、多言語化による 音声案内もすることで、より健全なまちづくりが、実現するのではないでしょうか。
そうすることによって、豊島区の外国人に対しての ルール・マナーの徹底や、豊島区の国際化対応が、徹底されているような イメージ戦略とまちづくりに、つながるのではないかと考えます。

そこで質問いたします。
公共施設や街中での音声案内、安全・安心パトロールカー等での案内等、多言語案内放送について、区では具体的に検討されておりますでしょうか。

次に、国内・国外に向けて、豊島区のPRについて質問します。

先ほどからも申し上げている通り、2020年 東京オリンピック・パラリンピックが 開催されるまでのこの7年間の間で、東京都全域、関東近県の各自治体においても、この機会に、多種多様な
観光資源のサービスの拡充 アイディアの実行、環境整備が、行われてゆくことは間違いないと思います。

豊島区には、「東京都初の WHOセーフコミュニティ認証都市」、「マンガ・アニメをはじめとする、ポップカルチャー文化の、流行発信地と、トキワ荘発祥のマンガの聖地」、また、「ラーメンをはじめとする、グルメ・食文化の集積地」でもあり、「日本の 象徴的な花であるサクラ、ソメイヨシノの発祥の地」でも あるなど、国内外へアピールできる、多種多様な魅力がたくさんあります。

この2020年東京オリンピック・パラリンピック開催という契機にそうした優位性を活かしてゆくためにも、早い段階から国内外へしっかりと 豊島区の魅力を 周知していくこと、また体制づくりが、重要なのではないでしょうか。
そこで質問いたします。

常日頃より豊島区のソメイヨシノや、マンガ・アニメ・ポップカルチャーなど、魅力を世界に発信していくような 話もありますが、現時点で、具体的にどのように発信しているのでしょうか、それについてお答えください。

最後になりますが、改めて豊島区ホームページの、「スマートフォン対応化」について質問いたします。

豊島区が かつて行った、「来街者動向調査」によると、多くの方がインターネットや、スマートフォンを 経由した情報や、検索結果を頼りに豊島区へ 訪れております。
区民の ICT利用技術の向上や、Wi-Fi等の 高速無線ネットワーク網の整備 、 端末機器の進化等、これからの時代において、ますます、インターネット、スマートフォンでの利用者の、情報取得が増えてゆくことが考えられます。

そこで質問いたします。
今年3月の予算委員会でも、発言させて頂きましたが、現在のところ、豊島区のホームページは、まだスマートフォンでの、利用に対して十分に整ってないように、感じますが、今後のスマートフォン対応に対する、う具体的な進捗(しんちょく)・進行スケジュールがありましたらお知らせください。

現状のところ、豊島区内の 施設において、東京オリンピック・パラリンピック競技種目の開催は予定されていないと伺っております。

だからこそ、豊島区として、世界中から来た人たちが豊島区を満喫できるような、おもてなしサービスの徹底と事前のPRをすることで、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催以降の豊島区が、本当の意味で国際観光都市として飛躍できるチャンスではないでしょうか。

オリンピック・パラリンピック開催時においては、しっかりと、効果的な体制をとれるよう、区民・行政・議会と、三位一体となって、現時点から 早急に、体制作りしていくことが、豊島区にとっての、発展的利益につながると確信しております。

ぜひ前向きなご答弁をお願いいたします。

次に、2つ目の項目といたしまして、
「地域防災力の向上に向けて、消防団・町会への、テレビチューナー付きタブレット端末や、無線機・ラジオの配備徹底で、防災情報の入手手段の 多様化と強化を!」
について質問します。

総務省消防庁による、「住民への 災害情報伝達手段の多様化 実証実験」に豊島区が選抜されております。
豊島区でも、デジタルサイネージ、緊急災害メール、ケーブルテレビ、またSNS等も、活用し、災害情報伝達手段の、多様化の 実験が 、行われました。

帰宅困難者が 発生し、災害対策本部が設置されるような 大規模な災害についても、想定された訓練は素晴らしいと思います。
今回は、普段の地域の防災の主(おも)な担(にな)い手である、町会、商店街、消防団組織への、情報伝達手段の 拡充と、支援について取り上げさせて頂きたいと思います。

通常、私達区民の生活においては、地震という大規模な災害の他にも、台風、暴風、大雨、洪水、大雪(おおゆき)、火事、停電といったものについても、町会や商店街、あるいは消防団といった地域の組織で対応、予防にあたっています。

町会・商店街では、避難訓練や、防災倉庫・備蓄倉庫 においての備えを行い、またはそうした被害が 起きそうな時には、お互いに注意をしあい、公園や倉庫に参集し、情報収集に 努めることが多いのではないでしょうか。

そこで、情報収集の 主な手段となるのが、携帯電話を 利用したインターネットからの情報です。
実際に、先日の 台風時においても、安全・安心メールによる暴風、暴雨 の情報は役に立ちましたし、家族や 他の団員との 被害状況のやりとりにも、LINEやFacebook、Twitterといった SNSやショートメッセージサービスによる 情報交換は、非常に役に立ちました。

そこで質問いたします。
町会・商店街の防災倉庫近辺、消防団 分団庫 近辺にWi-Fiスポットを、設置させることは可能でしょうか。

Wi-Fiスポットを 設置することによって、タブレット端末等の 携帯電話以外の端末による インターネット接続ができるほか、緊急時には、混戦しがちな 携帯電話の通信網(つうしんもう)と違う帯域が 使えることで、緊急時にも よりスムーズにたくさんの情報収集が可能となります。
また、分団庫や 防災・備蓄倉庫の多くが、商店街、公園、神社、お寺等の敷地内にあり、普段の公共サービスとしての 利便性もありますし、現在 無料あるいは廉価(れんか)での 導入が可能な業者も多く存在します。

ぜひ前向きなご答弁をお願いいたします。

次に、情報伝達手段多様化のための施策について質問させていただきます。

私が消防団の分団庫で 情報収集に努めている際、当然 携帯電話や、ラジオからも 情報を得ておりましたが、特に感じたことは、暴風暴雨の状況、気圧配置の確認など ニュースの把握を、テレビ映像でも確認したいと 思ったことでした。

デジタル機器の利用が進み、最近では スマートフォンや タブレット端末が普及し、一般的にも 珍しいものではなくなってきました。
以前は、携帯端末向けに デジタルテレビ ワンセグ放送が ありましたが、技術が進み、フルセグによる デジタルテレビ放送が見れるほどになってきています。

デジタルテレビチューナーさえついていれば、通信利用契約を することなく、テレビを見ることができ、災害時の情報収集手段として役に立つのではないでしょうか。

さらに、タブレット端末では、写真撮影や 動画での被害状況の記録保存、 Bluetooth(ブルートゥース)等を利用した 近距離無線通信での 情報交換もできます。
Wi-Fi環境を整えることで、普段の通信料等 の維持費を 支出することなく、防災無線、ラジオ、緊急メール等と 合わせた多様な種類の 情報伝達手段の拡充につながるのではないでしょうか。

こうした予算は、例えば消防団でいえば、本来 総務省消防庁の管轄ではありますが、消防団、商店街、町会の地域防災の横断的な連携として、緊急災害予算で配備できれば望ましいと思います。

そうした面からも、ぜひ大規模なターミナル駅を抱え、かつ東京初のセーフコミュニティ認証都市の 豊島区としても、サポートをしていくことが必要ではないでしょうか。

そこで質問いたします。
消防団や町会、商店街といった地域の組織に、テレビチューナー付き、タブレット端末を配備したり、または、導入の支援を行うことは、可能でしょうか。

次世代は、防災無線や、ラジオ以外にも、テレビチューナー付きタブレット端末や Wi-Fiを含む、他の無線通信機能を、利用した情報化時代を、想定した環境整備を、整えていくことも、これからの 豊島区にとって、安全・安心なまちづくりにつながると考えております。

ぜひ前向きなご答弁をよろしくお願いいたします。

結びとなりますが、これからの時代、更なる国際化とICT化、情報発信力の強化、安全・安心の体制づくりが、自治体として求められてくると考えています。
大好きな豊島区が、23区で一番の、東京、そして日本で一番の 素敵な街となるよう、今後も 区民目線に立った、行政サービスの推進・街づくりをお願いいたします。

以上で、私からの 一般質問を終了させていただきます。

ご清聴ありがとうございました。

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