豊島区議会 平成25年 第1回定例会 一般質問 全文

お知らせ

24時間365日の安心を目指して! 
コンビニへのAED設置で、夜間・休日の安全・安心の確保を!

1.AEDの設置場所、知っていますか?
いつでもどこでもわかりやすく、24h利用できるコンビニエンスストアへの設置を!
2.さあ、投票に行こう!
わかりやすくカンタンな選挙のために、投票方法や期日前投票の周知徹底を!

本文

みんな・無所属刷新の会の小林弘明です。
今回は予算特別委員会での審議にもつながる重要な一般質問ということで、どうぞよろしくお願いいたします。

それではまず初めに、
「1.AEDの設置場所、知っていますか?
いつでもどこでもわかりやすく、24時間利用できるコンビニエンスストアへの設置を!」
について質問させていただきます。

すでにほとんどの方がご存知だとは思いますが、AEDとは正式名称を「自動(じどう)体外式(たいがいしき) 除細動器(じょさいどうき)」といい、医師でなくても必要に応じて電気ショックを与えることができる、救急救命 医療装置のことです。

改めて、AEDの必要性について簡単に説明させていただきます。
有名なもので「カーラーの救命曲線」という、心肺停止 経過時間と救命率の関係について示されたグラフがあります。

このグラフでは、心肺停止から3分を経過すると、救命率が50%を下回ることが目安として示されております。

東京消防庁によれば、東京都では、救急隊が現場へ到着するまでにかかる時間が、通報から平均して約6~7分程度かかるそうです。

ですから、実際の現場では、119番通報と同時に、現場に居合わせている方の一刻も早いAEDの使用が望まれます。
また、素早く対応する事で、単に救命率が向上するだけではなく、後遺症を少なくできるものと考えられています。

豊島区のセーフコミュニティ推進室に伺ったところでは、平成24年4月現在の区内AEDの設置数は、区の施設や学校などの公共施設で167個所、企業・店舗等の施設に175個所、計342箇所、設置が確認されているということでした。
しかしながら、皆さんは実際にAEDを利用する現場に出くわしたとき、すぐにAEDの設置場所が思い浮かぶでしょうか。

公共施設に設置してある、ということは思い浮かぶかもしれませんが、現場から離れた場所であったり、またその公共施設が閉館している夕方以降や、休祝日であることも想定できます。

インターネット上で見ることができる、「としま・安心地図情報システム」という非常に素晴らしい取組も行っておりますが、まだ周知が進んでいないのが現状です。また、携帯電話からのアクセスでは少しわかりにくかったり、機種によっては実際に見れない状況もありました。

そうした中で、他の自治体では、どのような取組が行われているでしょうか。
例えば、静岡県三島市、神奈川県大和市といった自治体では、24時間、365日営業をし、地域に密着しているコンビニエンスストアへのAEDの設置を推奨しております。
設置をしたことによって、公共施設や民間事業所に配備するだけでは埋められなかった、AEDの利用にかかわる距離的・時間的な空白を、24時間、緊急時に対応できるようになりました。

さらに、「コンビニにいけば、いつの時間でもAEDが設置してある」と覚えておくことができます。非常にシンプルでわかりやすく、AEDマップを持ち歩いたり、AED設置場所を不必要に探したりする必要もなくなったそうです。

また、私が消防団で講習を受けた際、講師の方も話していましたが、「利便性のためにわかりやすいところにAEDを設置したいのだけれど、盗難の被害も多く、設置場所の選定がなかなか難しい」という事も聞いております。

そのような懸念も、24時間営業のコンビニエンスストア等の場所に設置することで、盗難の危険性を避けることができます。

そこで、質問いたします。
「先ほど例にあげた三島市や大和市のように、コンビニエンスストアやガソリンスタンド、ファミリーレストラン等、深夜・早朝や24時間営業している施設にAEDを設置してもらうことは可能でしょうか。
ぜひ東京消防庁とも協議していただき、ぜひ前向きなご検討をいただければと思います。
また、公共施設が空いていない時間帯で、AEDを使用する事故が発生した場合を想定し、東京消防庁、または東京都から、そのような事態の時、どのように対応すればよいかについてのレクチャー等がありますでしょうか。
さらに、そのような際は、どこにどのような問い合わせをすることで対応できるのでしょうか。」

イザという時に対応するためにも、そのようなケースに対してあらかじめどうすればよいのか、自治体からも周知しておくことが大切だと考えますので、ぜひ前向きなご答弁をよろしくお願いいたします。

現在のところ、コンビニエンスストアへのAEDの設置に関して、私が調べた限りでは、この取組を行っている自治体は東京都内ではまだありませんでした。
豊島区は乗降者数も多く、地域の「+土地(とち)鑑(かん)」がない方がたくさん行き交(か)う街です。
そうした中で、区内のコンビニエンスストアにAEDがあったら、どれだけ安心感があるでしょうか。

東京都や、東京消防庁と協議して、ぜひ前向きに検討していって欲しいと思います。

次に、
「2.さあ、投票に行こう!
わかりやすくカンタンな選挙のために、投票方法や期日前投票の周知徹底を!」について質問します。

昨年12月16日、「第46回 衆議院議員 総選挙」が行われました。
衆議院議員選挙と同日には、「東京都知事 選挙」、「最高裁判所 裁判官国民審査」の投票もあり、さらに今年の6月には「東京都議会議員 選挙」、7月には「第23回参議院議員 通常選挙」も予定されております。
昨年からこの短期間の間で、これだけたくさんの選挙が行われることになります。

たくさんの選挙が実施される中で、私が気になるのは、「投票のしかた」について、一般の方へ広く周知が必要なのではないかということです。

例えば、昨年の12月 16日の投票日には、「東京都知事選挙」と「衆議院選挙」、「国民審査」の3つの選挙が執行され、それらについて4回の投票をする必要がありました。
投票所では、選挙の種類ごとに用紙に記入をしますが、同時に何回もの投票が行われることで、本来の投票用紙に書くべき事項と違う事項を書いてしまうなど、間違えてしまう可能性も考えられます。

また、今年7月に予定されている参議院議員選挙では、2枚の紙に2回の投票を行うわけですが、1枚目には「選挙区立候補者の個人名」、2枚目には「全国比例区立候補者の個人名」または「政党名」という記入方式であります。

しかしながら、この点への認知が進んでおらず、衆議院議員選挙と同じように、「1枚目は個人名」、「2枚目は政党名」ということで理解している方も非常に多くいらっしゃると思います。

参議院議員選挙では、「同じ政党内の立候補者に関しても個人の順位を私達が決められること」、そして、「個人名を書いた場合でも、個人への票・政党への票としてきちんと両方カウントされること」、その2点が、2枚目に個人名を書く事によってできるのだという事を、しっかりと周知していくことが大切なのではないでしょうか。

そこで、質問いたします。
投票率や選挙への関心向上のため、「期日前投票」といった制度や、「投票のしかた・仕組みについて」等の周知が重要であると考えておりますが、例えば、区のホームページ上や、「広報としま」、「区議会だより」等にわかりやすく解説を載せる等はできますでしょうか。

また、そのほかに豊島区ではどのような選挙啓発活動を行っているか、今後どのような予定があるかを、教えてください。

最近では、安倍首相による「インターネット選挙」の解禁も取り沙汰され、「開かれた選挙」への期待も高まっております。

選挙・投票について正しく理解をしてもらい、そして投票率が高くなることで、区政への関心がより高くなり、住民参加型のより良い街づくりができるものだと考えております。
限られた予算・人員の中で、また選挙が立て続けに予定されて大変なご苦労があるとは思いますが、ぜひ前向きなご答弁をよろしくお願いします。

結びとなりますが、豊島区は東京都の自治体で初めてのWHOセーフコミュニティ認証都市であります。
だからこそ、区民はもとより、来街者にとっても安全・安心な豊島区を実感していただけるような、そんな街づくりをより一層推進していって欲しいと思います。
以上で、一般質問を終了させていただきます。

ご清聴ありがとうございました。