みなさんはお母様に感謝していますか?

旧ブログ

まるで母の日みたいなタイトルですいません。
私は地方統一選しか頭にないのですが、今国会では柳沢厚労相の発言が非常に問題になっているようです。政治家を目指している、ということで、奥様方とお話ししていてこの話題にもなります。この時間にインターネットをみると与野党の駆け引きなども色々と出ていて、あらすじがよくわかります。
柳沢厚労相が「女性は産む機械」などと発言した、ということに関してですが、この問題について多くの区民の皆さんと話して思ったことがあるので、少し書かせて頂きます。
この問題について、いわゆる「不祥事」という見方をしてしまうと、特に男性からしたらなのでしょうか、「言った言わないなんてことをしているのはおかしい」「発言は訂正しているのだから、もういいのではないか」という意見が多いようです。確かに、言ってしまったという過去はどうしようもできないでしょう、それに一般的にはこの種の問題は不祥事という形です。
しかし、これを女性の方々に聞くと反応は違うようです。多くの方々は、まるで自分がそうだと言われたように(いや、実際はそうなのでしょう。名指ししなかったのはむしろ女性の国民が全て、という意味でしょうから)この問題を自分の問題として考えています。女性の方々とお話しするときに皆さんが「私は、こう言われたら」「私の生きてきた…」など、主語が私になっているのです。
私も男性であるので、やはり主観的にこの問題をとらえにくいところもあるのですが、6000万人を超える女性の方々が自分の問題としてとらえているのだと思えば、どれだけ多くの方々の信頼を失ったかがわかります。企業の不祥事や、行政の不祥事でさえ、6000万人に「私」と、被害者的立場の見方から発言させることに至ったこの問題を、ちょっとした言葉の問題とか、そういう次元で処理するのはまた違うんではないか、と思います。
国の皆さんの健康や人生設計をサポートしていく担当が、人権を無視する発言をしている、とはこういうことなのだと強く認識しました。4日の北九州市長選や愛知県知事選の動向が気になるところですが、投票する人のおよそ半分の方々の機嫌を損ねさせてしまったということを、柳沢大臣も痛感することでしょう。
もっとも、私が思ったのは、柳沢大臣にも、私にも、もちろん皆さんにも「母親」がいるはずです。母親がサイボーグだと言われて、快く思う人はいないはずです。私は、自分を産んでくださった母に言葉にできない以上の感謝を、しています。みなさんだってそうでしょう。どうでしょうか、この問題は男女平等とか以前にもっと大切なものを見落としていないでしょうか。みなさんはどう思いますか?