震災遺児の支援、あしながレインボーハウスについてお話を伺って来ました。

その他

遺児の支援で有名なあしなが育英会の活動の一環として、震災で親を亡くした震災遺児を、長期的な心のケアをするための施設『あしながレインボーハウス』があるのですが、そのあしながレインボーハウスの事務局の人のお話を伺う機会がありました。

このレインボーハウスは、阪神大震災の4年後の1999年に完成し、2006年には東京・日野市にも完成、現在は震災遺児だけでなく、病気や事故、自殺などで親を亡くした遺児の心のケアも行っています。

その方のお話によると、東日本大震災で、お父さん・お母さん、またはその両方が亡くなった子どもは、あしなが育英会の申請ベースだけでも1,613人に及び、そのうち両親がともに亡くなった子どもは200人以上に及ぶそうです。

東日本大震災があり、実際、そういった子どもを引き取りたいという里親が殺到しています。
しかし、被災遺児となってしまった当の子どもたちの希望では、里子になりたいという子どもは少なく、親戚・縁故に頼って住んでいたり、援助を受けて生活しているケースが多いとのことでした。
 
 
やはり、知らない人と一緒に住むということは、子どもにとっても簡単ではないのだと思います。

あしなが育英会としては、神戸・日野の現在2箇所のレインボーハウスを、被災地である仙台・南相馬・陸前高田・石巻の計4箇所作る計画があり、はやければ2年後には施設を完成させたいとおっしゃっていました。

しかしながら、神戸の時もそうだったらしいのですが、一部報道でも言われているように、震災直後には支援金はすぐに集まるのですが、そこから先の寄附に関しては失速していく傾向にあることを考えると、今後被災遺児やその活動を長期的に支えていくためにも、継続しての支援をしていく必要がありそうです。

以前、義援金募金についてのブログでも紹介させていただいたのですが、レインボーハウスの運営を支援する『虹のかけはしさん』という制度もあります。

期間・金額を自由に無理のない範囲で自分で設定し、支援することができる制度です。

直接的に復興に使われるお金ではありませんが、こうした面からの支援も含めて、できる部分から被災地支援を進めていくことも重要だと思います。
 
 
あしなが育英会
http://www.ashinaga.org/

あしながレインボーハウス 虹のかけはしさん
http://www.ashinaga.org/support/rainbow.html