【豊島区議会　議会報告】豊島区議会予算委員会　平成２８年度予算審議 補足・歳入質疑、意見開陳

豊島区議会平成２８年第１回定例会、意見開陳および補足審議について

平成２８年第１回定例会　予算特別委員会は、分野・項目別にテーマを限定して行われる款別審査のほか、款別審査で取り上げきれなかったテーマについて再度取り上げる「補足質疑」、歳入予算について質疑する「一般会計歳入予算質疑」、これまでの質疑を取り上げて陳述を行う意見開陳があります。

●平成２８年第１回定例会　予算特別委員会 款別質疑
http://kobahiro.jp/blog160419/

■補足質疑
１．補足質疑１　国際アート・カルチャー特命大使の多様化について
http://www.kensakusystem.jp/toshima-vod/video/H28-iinkai/H280307-11-7.html
豊島区国際アート・カルチャー特命大使は、国際アート・カルチャー都市としまをより多くの方に知ってもらうために、区民の方から情報発信を行っていただくことを目的に、区民より任命される豊島区ＰＲ大使です。

草の根から、豊島区を発信してもらうことを目的としているのですが、そのためにこそ、単なる名誉職ではなく、豊島区にかかわる様々な方に情報発信をしてもらうほうがより目的に叶っていると考えます。

そのためにも、若い世代の方々はもちろん、学生や外国人の方、区民でなくとも、豊島区にゆかりが深く、情報発信やＰＲにつながる方等にも積極的にお願いしていくべき旨提言・質疑させていただきました。

国際アート・カルチャー特命大使認証式典
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.943271965748798.1073742018.120168468059156&type=1&l=8531daccdc

２．補足質疑２　国際アート・カルチャー教育について
http://www.kensakusystem.jp/toshima-vod/video/H28-iinkai/H280307-11-18.html

国際アート・カルチャー都市構想を実現化してゆくにあたっては、若い世代の意識づけも必要です。
豊島区の小学生が「トキワ荘」の歴史や漫画家の歴史の認知度が低い状態を改善し、郷土愛を育む必要があるよう先般提言したように、豊島区における「特色ある授業」や２０２０年東京オリンピック・パラリンピックを見据えた「特色ある部活」の実施と、部活動の加入率や小中学校教育の実情に沿って、そのために必要な地元の専門家を講師に登用するための提案をさせていただきました。

３．補足質疑３　災害弱者をも想定した防災体制の強化について
http://www.kensakusystem.jp/toshima-vod/video/H28-iinkai/H280310-11-7.html

震災が発生すると、通常生活できていたことや、普段は気づきもしなかったことについて、不便を強いられることが多々あります。
それは、防災体制を構築する災には、想定してもしたりないくらいです。
今回、豊島区民として無視できない割合を占める外国人住民が、いざ震災になったときにどのような情報を得ればよいのか、どのように行動をすればよいのかの体制が不備であり、防災体制や防災情報の活用度が低い外国人や若者への防災訓練への参加率向上の取り組みや、新宿区をはじめ他市区町村の事例をあげて震災情報逐次発信等の体制づくりについて指摘・提言しました。

この質疑ののち、「平成２８年熊本地震」が発生し、障がい者、アレルギー、外国人といった災害弱者についてクローズアップされる結果となりました。
その結果、言語の壁による災害情報のバリアフリーについて大阪大学のグループがボランティアを募り「震災情報多言語情報サイト」を立ち上げる結果となりました。

熊本地震多言語情報
http://www.respect.osaka-u.ac.jp/activities/notice/kumamoto_earthquakes_multilingual/

４．補足質疑４　他区との連携も視野にいれたシェアサイクルについて
http://www.kensakusystem.jp/toshima-vod/video/H28-iinkai/H280310-11-19.html

２０２０年東京オリンピック・パラリンピックが開催され、たくさんの来街者が予想されます。
これまで、「レンタサイクル」の構想はありましたが、ＩＣＴ技術の発達によって貸し借りや自転車管理効率の向上が図られている昨今、他区や民間企業と連携して豊島区内外の移動動線の改善や、区民が気軽に利用できる交通手段の一助として、副都心池袋を抱える先進都市、国際アート・カルチャー都市豊島区として、他区ですでに導入があるものも含めて検討・研究してほしい旨質疑しました。

■予算質疑　フリーＷｉ－Ｆｉの利活用による収入向上
一般会計歳入予算審査
http://www.kensakusystem.jp/toshima-vod/video/H28-iinkai/H280308-11-8.html

款別審査でも取り上げた豊島区のフリーＷｉ－Ｆｉ事業について、バルセロナ市の事例をとりあげ、収入面の活用についても提言しました。
自治体は通常、営利事業に取り組むことが少なく、決まった収入面を大きく改善することは難しいのですが、フリーＷｉ－Ｆｉについては、来街者、区民ともに利便性を向上させる公共サービスを設置することが可能です。

アクセスポイントに情報収集センター等をとりつけることによって、渋滞度や駐車場情報、バスの運行状況等の交通情報の提供ができるほか、Ｗｉ－Ｆｉにおけるアクセスの頻度から企画広告活用など、インフラの利用者数、アクセス数が多い豊島区の特性を利用した利活用が可能です。

また、それらを整備する費用についても他自治体において実例があり、採算性もあるので、豊島区のＰＲや豊島区のお店、観光情報のＰＲなどを、民間とタイアップして支出を抑えて実施することができます。

■意見開陳
意見開陳の要旨は次の通りです。
現在発行中の「豊島区議会だより」最新号にも掲載中です。
豊島区の公共施設や公衆浴場で配布中ですので、併せてぜひご覧ください。

また、区議会だよりの紙面の都合上、かなり短くして掲載していますので、詳細は下記動画よりご覧ください。
http://www.kensakusystem.jp/toshima-vod/video/H28-iinkai/H280314-11-7.html

（意見開陳要旨）
今回の予算委員会では、直面する様々な課題に対して、豊島区だからこそ積極的に推し進めるべき施策、テーマについて質疑した。

各款別で提言した施策を実行・実現するにあたっては「国際アート・カルチャー都市構想」推進及び郷土愛精神を育む意味でも積極的なマンガ・アニメ活用を初めとした特色ある教育活動が重要である。

かねてより提言しており、この度実現した東武・西武百貨店への期日前投票所設置のほか、18歳選挙権や共通投票所の設置も含め若い世代の政治参加はもちろん、様々な世代・背景の区民が地域コミュニティへ参加しやすくする為の工夫・配慮をしていく必要がある。

２０２０年東京オリンピック・パラリンピック開催受入環境の整備、旧庁舎跡地周辺整備が進むなかで、 「国際アート・カルチャー都市構想」推進に当たっては、区民サービスの充実が、目に見える形でわかるようにする事で、区長の推し進める「にぎわいの創出」が、本当の意味での区民還元になるものであると考える。

そうした視点で、施策のより一層の展開・実施を行う事が、今後の豊島区にとって最重要であり、そのような事業執行に当たって頂ける事を要望のうえ、一般会計予算及び３特別会計予算に賛成する。

以上が、平成２８年豊島区議会第１回定例会　予算特別委員会での質疑内容です。
予算特別委員会は、一般質問による事前通告形式と異なり、一門一答形式でその場で連続して質疑を行えること、またその性質から、理事者として現場担当である課長級の職員が多数答弁するので、議員個人で区の方針へ影響を与える場として非常に良い場です。

２週間ほどの期間に集中して行われ、多岐にわたる分野の事例や正確な数値を調べて連日取組むのは非常に大変ではありますが、やりがいのある委員会です。

豊島区の場合は、次回私が予算委員となるのは２年後となりますが、これまで同様一般質問や普段の活動を通じて、豊島区を盛り上げていきますので、これからも応援よろしくお願いいたします。

●関連記事
平成２８年第１回定例会　予算特別委員会（前半） 款別質疑
http://kobahiro.jp/blog160419/

平成２７年　決算委員会　意見開陳
http://kobahiro.jp/blog151126/