豊島区議会 定例会一般質問の2日目 任期最初の一般質問をさせて頂きました。

「今日の小林弘明」

#小林弘明豊島区議会 #一般質問 2日目

本日の豊島区議会は、#豊島区議会 定例会一般質問の2日目です。

本日の午前中、私も登壇し、任期最初の一般質問をさせて頂きました。

今回は、
『町会・商店街・地域のお祭りなどの地域コミュニティへ、新たな担い手となる若者を区と学校で連携斡旋する取組の実施を』
と題して、大学・専門学校等と連携した地域コミュニティの新たな担い手参加施策および睡眠の正しい知識と習慣を身に着ける睡眠教育指導「睡育」について質問させて頂きました。

地域の新たな担い手となる若い世代の方々は、お祭りやイベントに興味はあるものの、なかなか参加に至る機会がなく、また、参加をしたとしても、力仕事や拘束時間が長いお手伝い等に嫌気がさしてしまったりしまう場合もあります。

そうすると、地域の担い手となる人々が増えないばかりか、人が増えないことで負担を強いられることとなったこれまでの担当者もやめてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

ボランティアベースだからこそ、区が大学や専門学校との間に積極的に仲立ちし、地域活動に参加して頂ける方を斡旋し、また活動をサポートするなど、地域コミュニティへの参加と定着を主体的に促していくことが重要です。

また、教育の分野では、眠育という言葉が取り沙汰されています。
近年の睡眠時間の低下により、朝起きられなくなったりすることで、勉強の集中力の低下や、精神的・情緒的不安定さが増すことも分かってきています。
また、睡眠時間だけでなく、寝る前にデジタル機器をさわったりしないことも睡眠の質の観点から重要です。
子どもたちのネット依存傾向への取組も課題として、睡眠の大切さや寝る前の生活習慣について、家庭だけでなく学校も主体的に働きかけていく必要がある旨提言させて頂きました。

一般質問原稿全文

豊島区無所属元気の会小林弘明です。

今回、改選後最初の一般質問となります。

先の選挙では、無党派無所属で4期目の挑戦を、当選させて頂きました。

高際区長を筆頭とする新体制のもと、豊島区がさらなる発展をとげるよう期待申し上げるとともに、私も全力で豊島区を盛り上げていけるよう頑張って参りますので、理事者の皆様、前向きなご答弁を今後もどうぞよろしくお願いいたします。

まずはじめに、豊島区の地域コミュニティの活性化施策について取り上げさせて頂きます

豊島区には、町会、商店街をはじめ、次世代の地域の担い手が不足しています。

特に、若い世代や新規転入者の加入率が低下しており、地域コミュニティの高齢化が懸念されています。

これらは豊島区特有の問題ではありませんが、防災震災対策や豊島区の文化を担う各種のお祭り・イベントの担い手といった面でも影響を及ぼすものです。

特に、これまでは血縁者や町会掲示板でのボランティア募集といった方法での人員集めに限界が近づいており、私もお手伝いの人の当てがないかよく聞かれるようになりました。

新規の担い手が増えないからこそ、企画から運営、スタッフの確保まで一部の人たちが兼任し、その人ばかり負担が集中してしまっている組織も増えてきました。

そうした現状では、来年以降はもうやりたくないと、やめていく人が増える一方で、新たに入ってくる人はなかなか増えないといった悪循環に(おちい)ってしまうケースもあります。

お祭りやイベントは区が主催して行っているものではなく、地域の人々のボランティアベースで行われている活動だからこそ継続して人を集めるのが難しく、そのためにが今以上に全面的に協力し、参加者を増やしていくことが重要です。

すでに大学や専門学校等と連携している地域のお祭りやイベントもあるかと思いますが、そうした事例や具体的な学校等を把握し、区と学校が連携して学生に参加を促したり活動上の支援を行っていく必要があるのではないでしょうか。

そこで質問いたします。

例えば、大学や専門学校と連携し、地域の若者たちに地域愛をもって担い手になってもらえるように、区と学校で連携して地域コミュニティへの参加を斡旋、後押しすることについて、区の見解をお知らせください。

また、地域コミュニティへの参加で特に負担になるのが活動費用の負担です。

特にお祭りの開催時など、人手が必要な際には若い方々にも声をかけたりしますが、土日丸2日間手伝ってもらい、場合によってはさらにその前後の日も設営や撤収といった力仕事もしてもらって、食事代や交通費も出せないといった場合もあります。

もちろん、財政・会計面の問題や他のボランティアの方々との公平性の観点等もあるかと思いますが、せっかく地域コミュニティにかかわって頂いた機会に、「楽しかったな」「また手伝いたいな」と思ってもらい、継続してもらえるような環境を作ることもまた重要ではないでしょうか。

そこで質問いたします。

地域コミュニティに参加し、手伝って頂ける新たな担い手となる方々の地域コミュニティの定着支援や、その方法として活動費用を助成するといったことについて、区ではどのように考えておりますでしょうか。

それについてお知らせください。

地域コミュニティへの参加が低くなると、特に災害時に孤立するといった問題にもかかわってきます。

孤立防止の観点からも、地域コミュニティの担い手が必要だと感じております。

実際に、『豊島区地域保健福祉計画改定のための区民意識・意向調査』のでは、地域活動に参加していない区民が多くを占める中、「関心があれば参加したい」「機会があれば参加したい」と考える区民の方も多くいるのが現状です。

そこで質問します。

地域コミュニティの新たな担い手づくりを含めた、地域コミュニティ活性化の方針について、区の見解をお知らせください。

次に、睡眠の正しい知識と習慣を身に着ける睡眠教育指導「眠育」について質問します。

眠育とはどのようなものかといいますと、睡眠の眠に教育の育で、まさに字の通り睡眠に関する教育といったことになります。

睡眠に関する問題や睡眠の重要性は大人にとっても大切ですが、今回は子どもたちへの眠育について取り上げさせていただきます。

この眠育というものがいま、非常に注目を浴びています。

NHK番組「クローズアップ現代」でも度々取り上げられており、最近では5月23日にも睡眠に関する研究と現状について放送がされました。

ICT技術の発展、特に肌身離さず持ち歩くスマートフォンやスマートウォッチの普及により、健康に関する精度の高いデータが全世界的に集まったことにより、睡眠に関する研究もここ数年で飛躍的に進展しています。

そこで質問いたします。

子どもたちの睡眠時間に関しては、国際的な基準によると、小学生に必要とされる睡眠時間は最低10時間、中学生、高校生は8時間30分とされているところですが、豊島区の子ども達の睡眠時間に関するデータはありますでしょうか。

それについてお知らせください。

また、小中学校における、睡眠に関する取組と実践の成果について、改めてお知らせください。

睡眠の質という点では、子どもたちの生活習慣、特に寝る前の長時間のデジタル機器の利用も影響します。

睡眠時間を確保できていても、質の良い睡眠が得られなければ、充分な休息感が得られず、朝の寝起きも悪くなり、またその後の授業への集中力や、精神的・情緒的(じょうちょてき)不安定さにも影響することがわかっています。

そこで質問いたします。

豊島区の子どもたちの生活習慣やネット依存、特に寝る前のデジタル機器の利用について、どのように把握されておりますでしょうか。

また、今後どのように指導していくかについても併せてお知らせください。

ここで、眠育に関する取組について、他の自治体での現状と成果についてご紹介させて頂きます。

大阪市淀川区では、「子どもウェルネスによるコミュニティデザイン」という取組を推進しており、大阪市立大学、教育企業の学研、寝具メーカーの西川等と産・官・学の連携で子どもの睡眠と生活習慣の向上を実践しています。

具体的には、毎月10日を「はよねるデー」と設定し、ポスターやのぼりで大体的に周知を図っているほか、青色パトロールカーではよねるデーの告知巡回をし、SNSでも各家庭にはよねるデーの実践をお願いするなど徹底しています。

その結果、三原台中学校の不登校および欠席しがちな生徒49人のうち16名、32.6%において明確な登校改善が見られ、全体としても欠席日数が減りました。

また、保健室に来室する子供たちの頭痛、腹痛、倦怠感(けんたいかん)といった症状の改善も見られました。

福岡県春日市では、市立小中学校18校すべてで眠育を実施しており、学年ごとに睡眠に関する有識者の講演授業を年1回実施しているほか、睡眠時間等を自ら記録する睡眠日誌もつけさせています。

その結果、平日午後10時前に寝る小学生は60%から

75%に、午後11時前に寝る中学生は37%から41%に増えました。

また、子どもたちが自ら自覚する精神的健康状態や、自尊心感情などの項目も改善しています。

特に中学生では、「もともと予定していたよりも長時間ネットを利用してしまう」が55%から38%に減るなど、ネット依存傾向を示す8項目すべてが改善しました。

そこで質問いたします。

豊島区における睡眠教育指導について、今後どのように取り組んでいくつもりであるのか、区の方針・見解をお知らせください。

以上で一般質問を終了いたします。

ご清聴ありがとうございました。

#豊島区 #豊島区無所属元気の会 #無所属元気の会 #眠育 #無所属最強 #豊島新時代