令和5年度第3回定例会が無事終了。今回は令和4年度分の決算を審査する、決算委員会が含まれており、長い会期となりました。

「今日の小林弘明」

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令和5年度第3回定例会が無事終了しました。
今回は令和4年度分の決算を審査する、決算委員会が含まれており、長い会期となりました。
今年度は私も決算委員会のメンバーとなっており、また、高際区長となって初の決算委員会ということもあり、審議をさせて頂きました。

各款別の審査で質疑・提言させて頂いた内容を踏まえ、最終的に下記のように意見開陳を行いました。

すぐに第4回定例会がはじまり、また来年度予算要望も控えていますので、引き続き気を引き締めて活動に励んでいきたいと思います。

写真は、定例会終わり後には、区長が決算委員会・定例会終了後の挨拶に控室まで来て頂いて撮ったものです。

(区議会だより用要約)
令和4年度は、コロナ禍・物価上昇で大変な経済状況の中、健全財政であったからこそ、
疲弊している区民の方々に目に見える、実感できる行政サービスであったか、そうした観
点から質疑・提言を行った。

例えば、多世代で楽しめる麻雀台や、親子ダーツ等の区民ひろばへの設置、各学校の部活
動で古くなった備品の買い替えなど、健全財政であったことを区民が実感できる区民還元
施策を実施すべきである。
また、区内大学・専門学校と協力して学生を町会・商店街や区内イベントに参加させるな
ど、地域コミュニティの次世代の担い手づくりを区が積極的にサポートをしていくことも重要である。
同様に、共働き子育て世代の定住促進のため、これまでも提言していた「空き家対策抑制
税」を改めて導入を検討すべき旨も提言した。

総論として、今回の決算内容は将来につながるものであり、今後も共働き子育てしやすい
街ランキング1位を継続できるような施策実施を期待・要望申し上げ、令和4年度一般会
計・3特別会計決算認定に賛成する。

(原稿全文)
豊島区無所属元気の会、小林弘明でございます。
まず冒頭に、真摯に御答弁いただいた高際区長をはじめ理事者の皆様、また資料請求などを御協力いただきました職員の皆様、本当にありがとうございます。

また、円滑、公平な運営をしていただきました委員長、副委員長に感謝申し上げます。
令和4年度は、未だコロナ禍の影響が残る中、物価の上昇が始まり、区民生活が一段と圧迫された年度でありました。

「チームとしま」をはじめとする公民連携、区民と一体となって作り上げていく決算、そして次年度の予算につなげていかなければならないというところ、物価上昇によって厳しい区民生活や事業環境にさらされる区民や商店、中小事業者がまだまだたくさんいるという現状があります。

そのような現状がある中で、健全な財政を実現できたからこそ、それが区民サービスなどを通じて、区民にとって目に見える形で還元され、区民の希望となるような区政の執行が重要であると考えます。

そうした点を踏まえつつ、各款別の審査においては、これまで議会取り上げたものの進捗や、他の自治体の取組状況との比較、次年度以降につなげられるかどうかの視点で取り組ませて頂きました。

まず、防災については、コロナ禍で予定通りいかなかった防災訓練や、今後の物資の備蓄状況、避難生活時の通信状況の整備状況、災害時の物資搬入等の防災協定について、現状と今後の方針について提案させて頂いたほか、バッテリースタンドの区有施設への設置について確認させて頂きました。

議会総務、政策経営費では合わせて、専門分野における外部人材の登用状況、実績についてもお伺いしました。
特にデジタル分野は、人事政策のみで目まぐるしく変わるICT分野や社会環境の変化に対応することが難しく、外部人材の登用が重要な分野です。

また、チームとしまを推進する原動力である公民連携についても、その公民連携を待ちの姿勢だけでなく、区側から提案していく責めの姿勢に替えていくことも重要であり、そのためにも「公民連携プロデューサー」等の外部人材の登用が重要である点を指摘しました。

区民活動の推進という点では、豊島区内にたくさん存在する大学・専門学校やそのゼミ等と協力・連携し、町会や商店街、イベント等の行事や区政連絡会への参加等を通じて、若い世代の参加を促したり、また将来的にその土壌を形成することについても指摘させて頂きました。

加えて、良好な財政であることから、多世代間のコミュニケーション促進も兼ねて、区民ひろばやジャンプといった施設に、大人も子どもも楽しめる親子ダーツなどのツールの導入や、各学校の部活動の古い備品等の買い替えなどの促進で、豊島区の健全な財政のアピールと同時に、区民が実感できる形で還元することを提言させて頂きました。

区民のいのちを守るという点では、まだ取組初めて日が浅い区民眼科検診の受診率向上について指摘しました。

今回の提言で豊島区の受診率は2回の診断機会を合わせても10%にも満たないということが示されました。

眼科検診は、一般的な健康診断のメニューには含まれていないことが多く、また自覚症状が乏しいこと、異常があると発覚しても、進行を遅らせられるだけにとどまり、元には戻らないこと、働き盛りの40代以降で頻発することから、多くの人に受けてもらえるよう周知が必要です。
そのため、特に社会保険加入者は、無料で検診が受けられるということもわからず、自ら応募しないと無料チケットがもらえないという点についても改善が必要です。

道路通報アプリは、多くの自治体で導入が始まっています。
東京都で始まった道路通報アプリには、豊島区以外の5区が参画するなどしているほか、渋谷区ではLINE公式アプリから区道についても通報が可能となっています。

通報件数が圧倒的に多いことから、区民の需要が高いこと、安全安心に係ること、区職員の業務負担にもつながることから、導入検討を進めてほしいと要望します。

プレミアム付商品券、デジタル地域通貨、キャッシュレス還元による地域活性化や区民への還元についても、これまでの実績を含めお伺いしました。

すでに独自で支払いスキームを持っている板橋区のいたばしペイ、渋谷区のハチペイの利点も併せて紹介させて頂き、
豊島区においても同様のデジタル通貨の導入検討を進めて頂きたいと思います。

歳入では、空き家抑制税について改めて提言をさせて頂きました。

かねてより提言させて頂いていたものの、京都市においてはじめて同様の税制が発表されたため、改めて提言させて頂くとともに、京都市の実情や若い世代の住宅事情の改善や、共働き子育て世代の人口流出を防ぐ効果、狙いがあることも改めてご紹介させて頂きました。

歳入にもつながる問題ですので、京都市に続き、ぜひ導入の検討を要望します。

文化芸術の推進については、他の自治体で行っていないような豊島区独自の補助金について提言しました。

豊島区は、国際あーとカルチャー都市ということで、文化芸術の推進やマンガの聖地トキワ荘がある街として、
ポップカルチャーの推進も行っていることは区内外に浸透してきています。

その反面、「豊島区は文化芸術を推進しているけど、文化芸術に関する補助金はないの」ということもよく聞かれるようになりました。

映画の街調布市では、映画関連の活動をするアーティストへの補助や、練馬区においてはマンガ・アニメ制作者・プロダクションに対して、立地にかかる費用の補助や、融資のあっせんを行っています。

そうした点を踏まえ、豊島区においても文化芸術促進のため、アーティストやクリエイターに対する特色ある補助が創設できないか、検討を要望いたします。

最後になりますが、様々思い通りにいかない事業もあったかと思いますが、結果的には次年度以降の好調な財政、予算編成につながる決算であったかと思いますので、豊島区無所属元気の会は、令和4年度一般会計、3特別会計決算に賛成とさせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。

(原稿以上)

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