一般質問全文 平成27年第3回定例会「「国際アート・カルチャー都市構想」を、区民にとってわかりやすく身近で楽しいものにするために。」
「今日の小林弘明」無所属元気の会小林弘明です。
今回私は、
『「国際アート・カルチャー都市構想」を、区民にとってわかりやすく身近で楽しいものにするために』というテーマで質問をさせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
●(前文)
私たちが住む豊島区、そして東京は、5年後の2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。
オリンピック・パラリンピック開催年(かいさいどし)には、国内・国外を問わず、たくさんの方が訪れることが予想されます。
しかしながら、先般豊島区が消滅可能性都市として日本創生会議より名指しされたこともあり、「区民にとっての具体的な利便性の向上」、かつ、「来街者にとっての利便性の向上」「豊島区のブランドイメージの向上」も、これからの街づくりとして同時に実現していかなければならない、と考えております。
「国際アート・カルチャー都市構想」は、他の自治体との差別化や、豊島区のブランド価値向上に寄与するものとして、私自身も非常に期待しております。
実際に、グリーン大通りで実施されたオープンカフェ社会実験や、アートオリンピア、池袋芸術祭、フェスティバルトーキョーなど、様々な芸術文化的な取組や支援が行われており、「国際アート・カルチャー都市構想」の認知も少しずつ進んできたのではないかと思います。
しかしながら、構想発表から未だに区民によく聞かれることがあります。
「「国際アート・カルチャー都市構想」とは、具体的にどういうものなのか」「この構想が実現するとどうなるのか、何が出来るのか」、といったような質問です。
特に若い方々を中心に、アーティストの方、クリエイターの方から、「「国際アート・カルチャー都市構想」を、私たちが活用、活躍できる機会がこれからあるのですか」、また、「この構想が実現することによって、気軽に路上ライブやパフォーマンスすることを支援してくれるようになるのですか」といったような、より具体的な質問をよく私に尋ねてきます。
そうした部分を含め、この国際アート・カルチャー都市構想が、区民の方、アーティストやクリエイター、パフォーマーの方々に、うまく伝わりきれてないのかな、と感じております。
特に、たくさんのアート展示や質の高い演劇なども非常に大事ですが、それ以外に、ミュージシャンやダンサー、ライブペイント、大道芸など、具体的に活動しているパフォーマーの方々について、そういった環境をどのように提供できるのか、参加してもらえるのか、そうした点についても、他の自治体の事例も踏まえながら、豊島区としての見解を伺っていきたいと思いますので、ぜひとも前向きなご答弁をよろしくお願いいたします。
●(国際アートカルチャーについて)
まずはじめに、国際アート・カルチャー都市構想について、どういったものであるのか、再度確認します。
昨年、区長の諮問機関(しもんきかん)として「国際アート・カルチャー都市プロデューサー」が設置されました。
Q.これは、各分野で活躍されている企業経営者、またクリエイターなどが集った会議体ですが、この「国際アート・カルチャー都市プロデューサー」では現在、何か具体的に進行していたりするものがありますでしょうか。それについてお答えください。
Q.また、この「国際アート・カルチャー都市プロデューサー」を今後どのように活用していくのでしょうか。
進捗(しんちょく)や、具体的なスケジュール等がありましたら、それについてもお答えください。
芸術文化と一口にいっても、様々な分野が存在します。
特に、豊島区では、マンガ・アニメ・コスプレといった分野は、豊島区にとって特色がある部分でもあり、豊島区のブランド力向上や、世界に発信していくといった面でも非常に大きなカギとなりうるコンテンツだと思っております。
そのような中で、マンガ・アニメ・コスプレといった分野での地域復興策として、愛知県で開催されている世界コスプレサミットを筆頭例としてあげることができます。
このイベントでは、自治体との連携で、コスプレイヤーに対する施設の開放や、コスプレでの市街散策、国外からの来街者対応等の支援、警察と連携した規制緩和を実施しております。
地元住民はもとより、参加者双方に喜ばれ、また世界各国のメディアを通して、非常に発信されている世界コスプレサミットは、コスプレの街としてのブランド力をつけていっています。
豊島区もこの分野に関しては、特色ある部分であり、必ずや1位をとらなければならない分やであると考えます。
そこで、
Q.豊島区の「国際アート・カルチャー都市構想」では、そうした分野の位置づけや方針について、どのように考えていますでしょうか。改めて確認させていただければと思います。
Q.また、直近で実施するイベントやスケジュール、施策がありましたらお知らせください。
マンガ・アニメ・コスプレ、アーティストの方々やパフォーマーの方を自治体が「認定」し、あらかじめ決められたルールにのっとって街頭や公共施設等をパフォーマンスの場として利用できる制度も存在します。
具体例でいいますと、非常に有名ではありますが、東京都でも、2002年から、ヘブンアーティストという制度を始めております。
これは、東京都内の公共施設、敷地を中心に、現在54施設72箇所が指定され、東京都が認定したアーティストたちがその場所を利用して様々なパフォーマンスを行うことができる制度です。
豊島区内においても、東京芸術劇場玄関口、西武池袋本店のような民間の施設、また、あまり知られてはいませんが、中池袋公園、池袋西口公園もその施設として指定されております。
実際にこの4施設がヘブンアーティストの施設として、パフォーマンスを行うことができるようになっています。
そこで、
Q.このような取組は、「国際アート・カルチャー都市構想」には非常に合致しているように思うのですが、実際に枠組みの中に含まれていると考えてよいのでしょうか。区の見解をお知らせください。
以上は東京都の例ではありますが、こうした認定制度は、他の自治体、市区町村レベルでも存在しています。
例えば大阪市福島区では、「認定ストリートミュージシャン制度」が存在します。
福島区の担当者よりお話を伺ったところ、実施開始で今年で3年目となるそうです。
現在累計66組のストリートミュージシャンが福島区の認定を受けているということです。
毎週木曜日・金曜日限定ではありますが、区職員の立会いのもと、駅前広場を利用して路上ライブを行っているそうです。
千葉県柏市の「ストリートミュージシャン登録制度」や、埼玉県朝霞市の「ストリートライブ事業」など、同様の制度が他の自治体にも存在しています。
そのいずれもが、通常アーティストや個人が単独で道路使用許可を申請しても許可が下りないところを、自治体と連携して道路使用許可の取得や、地域施設の開放と活用で、認定ミュージシャンに開かれたパフォーマンスの場を提供するという仕組みとなっています。
この取組に関しては、非常に素晴らしいなと感じております。
まちづくりに関する合意と近隣住民の理解の下、こうした認定制度を開始したという経緯もあり、地元住民からはもちろん、近隣店舗や実施施設管理者、通行者からのクレームもほとんどないというお話も、自治体の担当者から聞くことができました。
さらに大阪市福島区の例でいえば、かかる行政上の経費に関しては、認定に関する事務コストが発生する程度だそうで、低コストで実現できる文化施策、という観点からも、非常に素晴らしいなと感じております。
そこで質問いたします。
Q.豊島区では、「国際アート・カルチャー都市構想」の中で、このような制度の実施することは可能でしょうか。
また、こうした制度を、「国際アート・カルチャー都市構想」や芸術文化都市・豊島区としての街づくりの一環として考えていくことについて、区としてはどう考えますでしょうか。
区の見解をお知らせください。
●(締めの文)
最後になりますが、国際アート・カルチャー都市構想の枠組みとして、豊島区の特色である、マンガ・アニメ・コスプレといった分野の規制緩和、若手アーティストやクリエイターの方々、特に音楽、ダンス、大道芸といったアマチュアパフォーマーの活躍の場を増やす取組みと、区民の方も楽しみ、親しめる「国際アート・カルチャー都市構想」による街づくり、また来街者の方々が、それを楽しみに、豊島区に来たいと思って頂けるような街づくりを、ぜひとも進めていって欲しいと強く要望します。
締めくくりとしまして、
Q.「国際アート・カルチャー都市構想」を、区民の方々に、よりわかりやすく、理解できるようなものにしていっていただけるよう、今後の展望と抱負について、改めて豊島区としての見解をお伺いし、私の一般質問を終了いたします。
ご清聴ありがとうございました。
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