平成26年豊島区議会第4回定例会小林弘明一般質問 「肺炎球菌ワクチンの定期接種化についての周知徹底と、銭湯の利用向上に向けての施策と コミュニケーションスペースとしての活用推進を。」全文

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平成26年豊島区議会第4回定例会小林弘明一般質問 「肺炎球菌ワクチンの定期接種化についての周知徹底と、銭湯の利用向上に向けての施策と コミュニケーションスペースとしての活用推進を。」全文


       

無所属元気の会、小林弘明です。

今回私は、
「肺炎球菌ワクチンの定期接種化についての周知徹底と、銭湯の利用向上に向けての施策と コミュニケーションスペースとしての活用推進を。」

と題して一般質問をさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

まず初めに、
「1.高齢者肺炎の重症化を防ぎます。
高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンの定期接種化について、区民への周知徹底と接種率向上を。」

について質問させていただきます。

本年10月1日より、65歳以上の方に対して肺炎球菌感染症防止のための肺炎球菌ワクチンが定期接種化されました。

高齢者が肺炎にかかると、重症化するケースも多く、高齢者の肺炎を防ぐために、この定期接種化は従来の75歳以上であればいつでも補助が受けれるものと違い、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳など、5歳きざみで該当年度にその年齢になる方が対象となります。

しかしながら例えば、66歳~69歳の方など、定期接種化年齢までの対象でない方については、通知がいかないということについてはその対応についても考える必要があると感じます。

特に従来の対象者の76歳~79歳や、81歳~84歳などの方については、しっかりとした説明対応が必要であると感じています。
肺炎に対する知識が、対象者本人はもちろん、ご家族の方もしっかりと理解し、適切な行動をとれるようにしておくことが非常に重要だと考えます。

そこで今回私はそういった状況を踏まえ、実際に肺炎球菌ワクチンの定期接種化についてと、それを取り巻く家族に対してもしっかりとした知識の周知をしてほしい旨について確認させていただきたいと思います。

実際に肺炎とはどんなものか、私なりに調べたり聞いたり確認をさせて頂きました。
肺炎とは、肺が炎症を起こしている状態のことです。
肺が炎症を起こす原因のうち、細菌性の感染症によるケースが一般的ですが、いきなり肺炎になる、ということはあまりないそうです。
呼吸器などに常在している細菌が、例えば風邪を引いた時や、体が冷えた時、疲れがたまっている時など、体力が低下した際に急性的に肺炎に発展していってしまうケースが多いとされているそうです。
特に、体力や免疫力が低下している高齢者の方では、それが重症化したり、死に至ってしまう可能性もあるそうです。

肺炎は当初は無症状・低症状であるものも多く、風邪ににた症状が出始めてからではかなり進行してしまっているケースがあるそうです。
特に団塊の世代をはじめ、高齢者の方々は非常に病気に対して我慢強い人も多く、自己判断で、風邪かなにかで少し休めば回復する、大丈夫だと判断し、病院を受診しないケースもあると伺っています。

実際に、私の父親も、ただの体調不良だと自己判断した結果、
前日まで元気だったのに、季節の変わり目ということもあり、咳が出始めて、その次の日から体調が悪化した結果、救急車に搬送され、肺炎と診断され、重症化しました。

ICUでは、肺炎からまず直さないと他の併発している疾患も治せないということで、肺炎のみ治療を行い、一般病棟へ移るまで約40日かかりました。

うちの父親もそうですが、70歳を超えた高齢者が40日間も寝たきりになりますと、筋力が低下して、一般病棟へ移ってからも正常に歩けるようになるまで、リハビリを続け、約1年もかかってしまいました。
最近では、ようやくゆっくり歩けるようにもなりましたが、父親本人ももちろんのこと、私たち家族もまさかこのような状態になるとは想像もつかず、それにかかった時間や医療費も考えると、本人はもとよりまわりや家族が強い意志を持って、早期に病院に検診に行かせるなど、対応が重要だと改めて感じた経験となりました。

今回私はこのような経験を踏まえ、この定期摂取化の周知告知と合わせて、肺炎に対する正しい知識や対応を本人はもとより、家族に対してもしっかりと危機意識を持って、肺炎予防に対する正しい知識や危機意識を周知することが必要なのではないかと考えます。
今回定期接種化対象となる肺炎球菌ワクチンは、約7割の細菌性肺炎に効用があるとされており、肺炎球菌ワクチンを打ったから安心、というわけではないそうです。

結核やインフルエンザから肺炎になってしまうケースもあり、本人だけでなく、家族もマスクをする、高齢者の近くでたばこをすわない、家族中で手洗いを励行する、などの予防法も重要な対応の一つです。

そこで質問いたします。

・豊島区の高齢者の死亡原因のうち、肺炎はどの程度であるのか、把握していますでしょうか。
把握しておりましたら、特に今回の定期接種化される65歳以上の年齢での、死亡原因の順位など肺炎が占める数・割合を教えて下さい。
また、肺炎のうち、定期接種化対象となる肺炎球菌による肺炎は、どのくらいあるのかも合わせて教えて下さい。

・「肺炎」という病気・症状、肺炎の性質自体の周知や家族への啓発活動、予防や治療、早期受信の周知徹底の必要があると感じていますが、その周知方法についての見解と今後の方向性をお持ちでしょうか。
豊島区としての考えを教えて下さい。

次に、
「2.銭湯を利用した家族コミュニケーション。
子どもからお年寄りまで、多世代型コミュニケーションスペースとして活用推進を。」

について質問します。

現在、豊島区では銭湯を利用した世代間のコミュニケーションを図れる施策を行っていただいています。
すなわち、今年度実施しているこどもの日と敬老の日の小学生以下無料入浴で、子どもと高齢者が触れ合える「敬老入浴事業」です。

子どもと高齢者のふれあいといえば、おたっしゃ給食事業もありますが、家庭で子どもと高齢者の方が触れ合える機会といえば、お盆や年末の帰省時が最も触れ合える機会ではないでしょうか。

その中で、お盆や年末で揃った家族・親族でスーパー銭湯によくいくという話を区民の方から聞きました。
スーパー銭湯を利用するのであれば、ぜひ豊島区の銭湯をもっと利用していただきたいなと思いました。
せっかくお孫さんが東京に来ているのですから、一緒にでかけることができ、コミュニケーションをとれる場所として、また健康増進を図る場所として、改めて銭湯を有効活用して欲しいと思います。

そのためにもお盆中や年末にお孫さん達と一緒に、銭湯を利用してもらいやすいような環境整備や補助の検討をしてほしいと思います。

銭湯の更なる有効活用について、組合からもいろんな意見がでてると思いますけども、区民からアイデアを公募したり、区と組合が一緒になって施策について話すような機会を設けるといった事もして欲しいと思います。

例えば、荒川区では、小学校で配布される入浴券を持参することで、親子で無料で入浴できたり、千代田区では、いわゆる皇居ランナーへ一時ロッカーの貸し出しなどを行う「ランニングステーション」という方策を実施するなど、地域性のある施策も実施しています。

そこで質問いたします。
・銭湯を利用した家族間コミュニケーションについての区で行っている施策はありますでしょうか。
またそのことについて区ではどのように考えておりますでしょうか。

また、区民のニーズを模索し、銭湯をより活用できるアイデアとして、区民の方々から銭湯の活用方法や要望を公募するようなことも一つの施策として有効であると考えます。
そのことに対する区の見解を教えてください。

豊島区の銭湯が減っているという現状の中で、私が今話したのは一例ですが、やはり銭湯は地域コミュニティの核となる部分でもあるし、また健康増進といった側面のほか、家族間・地域間のコミュニティとしても機能を果たしている、重要な公共の施設です。
ぜひ前向きなご答弁をお願いします。

以上で、私の一般質問を終了いたします。
ご清聴、ありがとうございました。

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