令和8年第3回定例会一般質問に登壇しました。「高齢者が安心して住み続けられる街を豊島区ブランドへ。豊島区における居住支援の充実を!」
「今日の小林弘明」
#小林弘明豊島区議会 #一般質問
令和8年第3回定例会一般質問に登壇しました。
令和8年豊島区議会第3回定例会一般質問
「高齢者が安心して住み続けられる街を豊島区ブランドへ。豊島区における居住支援の充実を!」
1.一人暮らし高齢者の現状と居住支援対策について
2.高齢者住宅の有効活用について
原稿全文は下記の通りです。
豊島区無所属元気の会小林弘明です。
今回は、「高齢者が安心して住み続けられる街を豊島区ブランドへ。豊島区における居住支援の充実を!」について質問させて頂きます。
長年暮らした地域には、顔なじみの商店やかかりつけの病院、町会や地域活動を通じて築いた人間関係があります。そのつながりがあるからこそ、「これからも豊島区に住み続けたい」と願う方がいらっしゃいます。
高齢者の皆様は、地域活動や子どもの見守りなど、豊島区の暮らしを支える大切な担い手です。その経験や人とのつながりは、豊島区の強みでもあります。
孤立防止や地域参加の促進の施策を様々行って頂いておりますが、せっかくできたつながりが、住まいの問題で転出せざるを得なくなってしまっては元も子もありません。
一人暮らし高齢者の割合が高いという特徴をポジティブなイメージで捉えて頂き、むしろ「年齢を重ねても、一人になっても、安心して住み続けられる街」豊島区としてブランド化することがこれからのさらなるシティプロモーションとしても必要と考え、居住支援の充実について質問していきたいと思います。理事者の皆様の前向きなご答弁をお願いします。
まずは、「一人暮らし高齢者の現状と居住支援対策について」です。
豊島区では、区内の一人暮らし高齢者の割合が23区中で高い割合を示しているデータが過去の委員会や豊島区の発表資料にもありましたが、今回改めて区内の65歳以上の一人暮らし世帯の数と、高齢者世帯全体に占める割合について、直近の数値と近年の推移をお示しください。また、高齢者人口に占める一人暮らしの方の割合についても伺います。
こうした数字は、必要な支援を考えるための出発点です。区は現状をどのように受け止め、安心して暮らし続けられる環境の整備に取り組んでいるのか、お伺いします。
高齢者居住支援の施策を策定するにあたっては、持ち家があるかどうかをはじめ、高齢者の属性を把握することが重要です。
そこで、高齢者世帯全体と一人暮らし高齢者世帯の持ち家率、民間賃貸住宅に暮らす割合を把握しておりましたらお示しください。同様に、住居費の負担や、世帯人数に対して広い住宅に住んでいる状況、住み替え希望をどの程度把握しているのかもお知らせください。
ここで、私が伺った住み替えに関する声をご紹介します。
私の元へご相談に来られた方なのですが、家族の独立や配偶者との死別により、元々住んでいた部屋に一人暮らしになり、広すぎるために近所のコンパクトな部屋へ移りたいと考えられたそうです。
その方は高齢者とはいえ働いているため、貯蓄はもちろん給料収入があり、賃貸契約にあたっては家族の協力も得られる。希望する物件も見つかった。ところが、高齢であることを理由に入居を断られたり、「子どもの名義で契約してほしい」と求められたりしたというのです。
その結果、そこまでして引っ越す必要はないと諦め、希望する住み替えができないまま、広い部屋に住み続けています。また、持ち家がない高齢者にとっては、建て替えなどで転居を迫られた場合には、同様の理由で契約ができる住まいの確保を希望の立地内で確保することそのものが難しく、切実な問題となっています。
支払い能力があっても、年齢が障壁となって住まいを選べない。この状況について、区はどのような見解をお持ちでしょうか。
また、相談件数や、入居に至らなかった事案や理由をどの程度把握し、また、どのように改善に取り組んでいるのかについてお知らせください。
貸主側にも、家賃の支払いや緊急時の対応、入居者が亡くなった後の手続きなど、様々な不安があると考えます。入居を受け入れていただくには、その不安を具体的に軽減することが必要です。
そこで、社会福祉協議会や居住支援団体などとの連携について伺います。
見守りや緊急連絡体制、終活相談、死後の手続きに関する支援を、住まい探しの段階から結び付けることはできないでしょうか。それぞれの団体が担(にな)える範囲を明確にし、貸主にも支援内容を説明することで、安心して貸せる仕組みを整えるべきだと考えます。現在の連携状況と、今後の拡充についてお知らせください。
また、経済的に困窮している方に加え、支払い能力はあっても年齢や保証人の問題で借りられない方への対応も重要です。そこで、現在の各団体との連携状況と、今後の拡充についてお知らせください。
あわせて、相談から契約、入居後まで継続して支える体制と、高齢者の入居に協力する住宅を増やす方策についてもお知らせください。
次に、「高齢者住宅の有効活用について」です。
高齢者の居住支援でいうと、豊島区と秩父市での地域居住事業があったかと思います。
私自身は、自分の両親を秩父市というよりはできれば近いところでと思ったのですが、この「生涯活躍のまちづくり事業」について、これまでの移住・
二地域居住の実績と、そのうち高齢者の利用状況についてお知らせください。特に、「ゆいま~る花の木」への豊島区民の入居実績と現状について、また、実際の利用者の評価や課題についてお知らせください。
もちろん、住まいの選択肢が広がることには意義があります。一方、自分や親の暮らしを考えれば、できるだけ家族の近くや、住み慣れた地域で暮らしてほしいという思いがあることも当然理解できます。本人の希望を尊重しながら、区内で住み続けられる選択肢をどのように充実させるのか伺います。
他自治体の取組では、京都府の「京都ソリデール」という事業があります。
高齢者宅の空き室を活用し、若者が安く同居・交流する仕組みを進めています。また、文京区には、高齢者などの入居を拒まない(こばまない)民間賃貸住宅を登録する「すまいる住宅」の仕組みがあります。
本人の希望に沿った住み替えが実現すれば、家賃や管理の負担を軽くできる可能性があります。そして、空いた広い住宅を子育て世帯などにつなげることができれば、高齢者にも子育て世帯にも利点のある、住まいの好循環が生まれます。
もっと狭い部屋でもよいのに借りられない、と考えている持ち家のある高齢者と、ファミリー向けの広い部屋や条件のある物件が豊島区には少ないと感じている豊島区に住みたいファミリー世帯や若年(じゃくねん)世帯のミスマッチを同時に解消することができるよう、高齢者が希望する住み替え先の確保と、空いた住宅の活用を一体的に支える「豊島区モデル」を検討してはいかがでしょうか。
そこでお伺いします。豊島区でも、大学や不動産関係団体、居住支援団体などと連携し、こうした事例を参考に、世代間交流を伴う住まい方や、貸主への支援を通じた住宅の確保を進めることについて、区の見解をお知らせください。
高齢期の住まいの問題は、私たちにとって遠い未来ではなく、「明日は我が身」です。私たち自身も年齢を重ね、いつか一人暮らしになるかもしれません。その時に、住み慣れた豊島区で安心して暮らせるかという、誰にとっても身近な問題です。
冒頭の繰り返しとなりますが、一人暮らしの高齢者が多いことを、単に残念な数字として捉えてほしくありません。大切なのは、その方々が地域とつながり、必要な支援を受けながら、自分らしく暮らせているかということです。
「年齢を重ねても、一人になっても、豊島区なら安心して住み続けられる」。その実感を伴うまちづくりを進め、豊島区のブランドとして誇りを持って発信していただくことを強く求め、私の質問を終わります。
ご清聴ありがとうございました。



