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神戸市視察2日目は、阪神・淡路大震災で被害の大きかった神戸市長田区の街並と、当時の様子の状況を消防署で伺いました。

防災委員会神戸視察2日目が終了し、豊島区に戻ってきました。

2日目初日は、神戸市役所で神戸防災福祉コミュニティ・BOKOMIや、当時の被害状況についてお伺いしました。

平成7年1月17日、午前5時46分に淡路島北部、震源の深さ13kmを震源として、マグニチュード7.3という非常に大きなエネルギーを持った地震を契機とした阪神・淡路大震災では、神戸市内だけで4,571人もの方がなくなられ、さらにそのうちの2,308人、59.2%は65歳以上の高齢者の方だそうです。
この数字を聴き、改めて当時の被害のすさまじさに想いをはせるとともに、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の方にお悔やみ申し上げます。

その後神戸市は、地震発生から19年が経った今復興を遂げ、神戸市の人口は153万人と、震災当時の人口より1万人多く増えるまでに至っています。
実際、震災後は、震災当時の神戸市人口152万人から10万人減の142万人まで減少したものの、平成16年11月、約10年かかってやっと人口が戻ったそうです。

そうした背景も含めて、復興にあたり本当にたくさんの方々の想いと努力があってここまできたということをお伺いしました。

また、神戸市が推進している地域防災福祉コミュニティ・BOKOMIの取組について、神戸市消防局予防部予防課地域防災支援係長の真柴消防指令からお話を伺いました。
「BOKOMI」は、従来の町会・自治体といった組織単位を発展させた、「自主防災組織」のことで、災害時に連携が必要となる従来のコミュニティよりもより広い範囲での連携や防災訓練を行っているそうです。
神戸市がこうした細やかな対応体制を取り組むのにもやはり理由があります。

阪神・淡路大震災で被災し、救出された生存者のうち、実に74.4%もの方が、ご家族やご近所、地域によって消防の力を借りずに「自主救済」されたことが判明したそうです。
当時、火災も発生し、被害の範囲が消防・救急の対応能力の限界を超える中で、こうした地域の自助・共助の力が働いていたことで、被害の拡大を防げたことが、理由の一つでもあります。

こうした事例からも、まずはやはり、日頃の備蓄や訓練をして、家族・ご近所で備えておくことが、緊急災害時において非常に重要であることを改めて感じました。

この「BOKOMI」の取組は、今、世界中から注目され、国内外を問わずたくさんの方が視察にやってくるそうです。

甚大な震災を経験した神戸だからこその取組に、日本をはじめ、世界中で手本となる仕組みとして発展していっているのだと思います。

こうしたお話を伺った後は、震災で最も被害の大きかった神戸市長田区へ行き、街中の様子の視察を行いました。

実は阪神・淡路大震災では、長田区内の焼損延床面積は523,546平方メートルであり、神戸市内全域の焼損延床面積819,108平方メートルの実に63.9%にも及びます。

それだけ、火災の被害が大きかった地域なのですが、今回は長田区の中でも特に被害の大きかった長田駅、新長田駅周辺を、鍵本長田消防署長にご案内頂きました。

現在は活気を取り戻し、すっかり復興をしているのがわかります。

住民、区役所による街おこしも行われていて、私も驚いたのですが、神戸市はトキワ荘の漫画家・横山光輝さんが生まれ育った街でもあるそうで、横山さんの作品、鉄人28号の巨大な像があるなど、豊島区との不思議な縁も感じました。

その後は、長田消防署へ伺い、鍵本長田消防署長自らパワーポイントで、当時の火災状況の写真や、木密地域の恐ろしさ、消防署、消防団、自衛隊、警察の活動状況をご説明頂きました。

鍵本消防署長も、19年前の阪神・淡路大震災の時でも消防職員として現場で消火活動等をした、災害経験者として、資料と合わせて、当時の様子を非常に詳細に語って頂きました。

当時、震災直後には、応援の消防車両だけでも約2kmにもおよぶ他の自治体からの消防応援がかけつけてくれたそうです。
しかし、そうした時の対応についての指揮系統がはっきり定まっていなかったこともあり、その場でグループ分けをして対応をしてもらった他、長田区の河川に水がほとんどない状態から、河川を土嚢でせき止めて少しでも給水に充てたりと、非常に大変であったエピソードを伺いました。

そうした教訓は、もちろん現在に活かされ、例えば緊急時の水対策として、水理確保のため、新築のビルにタンク設備を確保してもらうことで、しっかりとした対応ができる体制を築いていったそうです。

また、緊急災害時に消火活動を優先して行うべき消防職員、消防団が、緊急災害時の対応経験や指揮命令系統が整っていなかったことで、各々の自主判断で救出活動を行ったことで、消火活動が対応しきれず、結果として焼損が拡がってしまったという経緯もお話頂きました。

[火災対応を最優先。鍵本神戸市長田消防署長による、緊急災害時の消防署員、消防団員の対応について(Youtube)]


http://youtu.be/FsZQ2u24Lb4

自然な感情として、やはり目の前の人命救助や救出探査活動を優先したくなりますが、本当の緊急災害時には、被害の拡大を防ぐために消防職員、消防団は、まずは、消火・消防活動を優先して行い、延焼・焼損の防止や、2次被害の拡大を防ぐ必要があります。

そのため、本当の緊急災害時には、通常時と違い、消防職員・消防団は救出活動よりも消火・消防活動を行うことを、市民の方にもご協力をいただいているそうですが、災害を経験した神戸の人達には概ねご理解いただいているそうです。

豊島区でも、緊急災害時に同じように、しっかりと消火活動を優先して対応できるかどうか、区民の方々にご理解・ご協力いただけるかどうかも頭に思い浮かべながら、そうしたお話を伺いました。

私もこの2日間を通じて、防災体制の在り方、市民とのかかわり方、情報伝達方法や、実際の震災を経験しての課題など、書類や数字上だけではイメージしにくい事柄も含め非常に参考になりました。

この2日間の視察を活かして、防災・震災対策調査特別委員として、消防団員として、そして一区民として、防災・震災に対する備えの適切な強化の区への訴えと、啓発活動を行っていきたいと思います。

2日間に渡り視察を受け入れて頂いた神戸市の皆様、消防局の皆様、本当にありがとうございました。

視察1日目は、神戸市の防災・震災対策、緊急情報伝達体制を視察。危機管理センターなど実際の現場や、運用方法等のお話など伺いました。
http://kobahiro.jp/blog140129/

首都直下型地震地震の被害想定の調査資料です。
http://kobahiro.jp/blog120504/

震災時の豊島区の指定避難場所の一覧です。
http://kobahiro.jp/池袋-豊島区-地震速報-part-2/

 
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防災情報発信中 豊島区議会議員 無所属 小林弘明
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