平成24年第2回豊島区議会定例会 一般質問(平成24年6月27日)

お知らせ

小林弘明議員 一般質問 平成24年 豊島区議会第2回定例会
「進化し続ける豊島区へ!伝統文化・国際観光都市・facebookを活用し、日本をリードし続ける街づくりを。」
1. 開かれた豊島区政へ!「facebookページ」の活用で区民との双方向コミュニケーションを!
2. ケーブルテレビを活用!緊急災害時のためデータ放送化の実現を!
3. 国際観光都市豊島区へ向けた更なる施策を!観光客へ向けたルール・マナーの多言語看板、ガイドブック等の整備推進!
4. 癒しと憩いの銭湯へ!家族割引や無料開放日設定による、コミュニケーションの場としての利用推進を!

(本文)
みんな・無所属刷新の会の小林弘明です。
まずは、WHOセーフコミュニティ認証取得の決定、一区民として心よりお祝い申し上げます。
区政80周年という節目の年に、日本では5番目の、そして都心型の大都市としては初のセーフコミュニティの認証取得ができましたことは、大変喜ばしいことであります。
認証取得のためにご尽力された高野区長をはじめ、理事者の方々、区の職員の方々、ご協力いただいた企業・町会・商店街等の地域の方々、本当にありがとうございました。

11月末には、豊島区でのアジア地域セーフコミュニティ国際会議も控え、豊島区が国際観光都市として、また、安全・安心都市として、ますます存在感を増してゆくことは間違いがありません。

認証取得だけにとどまらず、豊島区の街としてのブランド力のさらなる向上や、区民が暮らしやすく安全・安心な街づくりを推進するためにも、私も区議会議員として、一区民として、活動をしてまいりたいと思います。
今回で私は区議会議員として2年目の定例会となります。
区役所では、理事者の方の人事異動もありましたが、私も初心を振り返り、また新たな気持ちで一年間、一般質問に取り組んで参りますので、ぜひ前向きなご答弁をお願いいたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

まず初めに、
「1.開かれた豊島区政へ!
「フェイスブック」の活用で区民との双方向コミュニケーションを!」
について質問いたします

まずは、既にご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが、フェイスブックとは何か、について簡単に述べさせていただきます。

フェイスブックとは、利用者相互のコミュニケーションを目的とした、ソーシャル・ネットワーキング・サービス、通称SNS(エス・エヌ・エス)(エス・エヌ・エス)を提供するウェブサイトの名称です。
その中でもフェイスブックは、登録者数約8億6千万人がいる世界最大のSNSで、世界200以上の国・地域でサービス展開をしています。
SNSだけに限らず、単一のインターネットサービスとして見た場合でも、8億6千万人規模のウェブサービスやウェブサイトは他に例がなく、圧倒的な登録者数を誇っています。
その影響力は、仮にフェイスブックを国に例えると、中国、インドに次いで、世界で3番目の人口規模を持つ国となることや、先日も創業者が来日し、野田佳彦総理大臣と会談をしたことが報道され、話題となったことを考えると、その凄さがわかりやすいかと思います。

日本では、2008年5月に日本語版のサービスが開始し、2012年6月現在では、登録者数は約1,000万人となっております。
フェイスブックの最大の特徴としては、実名登録制があげられます。
実名であることから、SNS内での過激な言動や、いわゆるスパム行為は比較的少なく、利用者は実際の友人や仕事上の知人、実際に利用する地域のお店やサービスなどとのコミュニケーションを中心に利用し、若い年代の方から高齢者の方まで幅広く支持されています。

フェイスブックが支持される理由は他にもあります。
直観的な操作性に富(と)み、簡単に利用できること、「いいね!」等のアクションを通じて、非常に手軽にコミュニケーションが取れること、総じて、発信から返信までのレスポンスタイムが早いこと、などがあげられます。

最近では、こうした特性から、地域の情報発信や交流に利用するため、フェイスブックに登録していない人でもアクセスすることができる、お店や団体等の専用ページ、いわゆる「フェイスブック・ページ」の開設・運用が非常に高まっております。
自治体での公式なフェイスブックページの運用も始まっております。
全国では既に20以上もの自治体が「フェイスブック・ページ」を運用を開始しており、千葉県千葉市のような政令指定都市や茨城県水戸市のような県庁所在地の自治体も含め、全国で次々と「フェイスブック・ページ」が開設されています。

先日、私の所属会派「みんな・無所属刷新の会」で、市役所のホームページを日本で初めて「フェイスブック・ページ」へ完全移行した、佐賀県武雄市への行政視察に行ってまいりました。

佐賀県武雄市は、最近では、大手レンタルビデオチェーン店「TSUTAYA(ツタヤ)」の運営会社、「カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社」を、市立図書館の指定管理者として指定したことでも話題となりましたが、その他にも数々の先進的な取組を行っており、非常に勉強になりました。

 その中でも、特に私が関心したのは、フェイスブックを活用した市政の運営です。

武雄市が市役所公式ホームページを「フェイスブック・ページ」に移行し、運用を開始したあと、従来のホームページでは月およそ50,000件のアクセス数だったものが、今ではその60倍の月間約300万件のアクセスまで増大しています。

これは、「フェイスブック・ページ」が旧来型のホームページのような「一方通行型の情報発信」ではなく、「いいね!」やコメントを通じた気軽で即時性のある「相互通行型のコミュニケーション」であり、訪問者の方が何度も繰り返しアクセスしているからであると考えられます。

こうした「相互通行型のコミュニケーション」は、これからの時代に、必須になっていきます。

車にエアバックが標準装備になっていったように、あるいはインターネット上にホームページを持つ事が当たり前になっていったように、自治体がフェイスブックに公式「フェイスブックページ」を開設することが標準になりつつあります。

豊島区が実施している「パブリック・コメント制度」による意見募集も「フェイスブック・ページ」を通じて集めることもでき、区民の区政への参加という観点からも、区政をより身近に感じてもらうことができます。
「フェイスブック・ページは」、費用をかけることなく、すぐに構築・運用をすることができるうえ、携帯電話や、近年急速に保有率が伸びている「スマートフォン」や「スマートタブレット」での快適な閲覧(えつらん)にも対応しています。

こうした観点から、ぜひ豊島区も「フェイスブック・ページ」を開設し、「相互通行型の情報発信」による区民とのコミュニケーションを取ることや区民の意見を反映することが、日本をリードする都市豊島区として必要であると考えております。
そこで質問いたします。
豊島区もフェイスブックを活用し、豊島区役所公式「フェイスブック・ページ」を導入すべきだと考えておりますが、区としての見解をお聞かせください。

次に、平成23年第2回定例会で取り上げさせていただいた、地上デジタルテレビ放送の防災活用について、   
「2.ケーブルテレビを活用!
緊急災害時のためデータ放送化の実現を!」
と題し、質問させていただきます。

区長が今定例会の召集挨拶でも仰っていたように、豊島区は、総務省消防庁の「情報(じょうほう)伝達(でんたつ) 多様化(たようか) 実証(じっしょう)実験(じっけん)」事業モデル都市として選定されました。

事業モデルでは、「届かぬ防災情報ゼロ」を目指し、すべての区民に情報を確実に伝えられるよう、防災無線以外の情報伝達体制の整備をすることとなっております。
そこで、この事業モデルの一部に、私が以前提案いたしました、「ケーブルテレビ網を利用した防災情報・緊急災害情報の伝達」について、最適であると考え、再度提案しています。

豊島区も出資している、「豊島ケーブルネットワーク株式会社」の「としまケーブルテレビ」は、豊島区内 総世帯数 約15万世帯のうち、全体の約85%にあたる、約12万6千世帯が接続世帯数となっており、豊島区内を高い割合で網羅しています。

例えば、高齢者の方では、携帯電話の利用等、困難な場合が多いですが、ケーブルテレビを通じて情報を発信すれば、高齢者の方でも複雑な操作をすることなく、「としまケーブルテレビ」を閲覧(えつらん)するだけで情報を得ることができます。

カバー率も高く、防災情報を伝えるツールとしても、非常に優秀であると考えますが、既存の番組に豊島区の防災情報・緊急災害情報を掲載するには、デジタル放送の再送信元である「としまケーブルテレビ」において「デジタルデータ放送化」が必要です。
整備するには、一定の設備投資が必要であると考えますが、ぜひこの事業モデル予算を一部利用し、「としまケーブルテレビ」のデジタルデータ放送化を行ってほしいと思います。

そこで質問いたします。
以前、豊島区としては、データ放送の開始とともに前向きに検討していきたいとのご答弁をいただきましたが、緊急時のデータ放送化の実現についての現状と、今後の展開に対しての具体的なアクションがありましたらお聞かせください。

次に、 
「3.国際観光都市豊島区へ向けた更なる施策を!     
 観光客へ向けたルール・マナーの多言語看板、ガイドブック等の整備推進!」 
について質問いたします。

平成23年第4回定例会でも質問させていただきましたが、観光客へ向けたルール・マナーの多言語看板、ガイドブック等の整備推進について、質問をさせていただきました。
セーフコミュニティの認証取得の決定や、アジアセーフコミュニティ国際会議の開催が予定されており、今後ますます国際観光都市として、地域経済の発展と、消費者・区民ともに、安全・安心のできる環境の構築がより重要度を増していきます。

そこで質問いたします。
ルール・マナーの多言語看板・ガイドブックの設置状況、区民や任意団体がそれらの整備のために利用できる補助についての現状、および今後の予定についてお知らせください。

次に、
「4.癒しと憩いの銭湯へ!
家族割引や無料開放日設定による、コミュニケーションの場 としての利用推進を!」
について質問いたします。
平成23年第4回定例会では、銭湯の振興(しんこう)策(さく)として来日外国人の利用促進や、ルール・マナーの整備について質問をさせていただきました。

WHOセーフコミュニティ認証取得が決定し、インターナショナル・セーフスクールの認証取得を目指す今こそ、心身のケアやコミュニケーションを取ることのできる銭湯の良さを知ってもらい、ぜひ地域で、ご家族で利用していただきたいと考えます。

インターネットの普及や、携帯電話の普及、ゲーム等の多様な娯楽が増えて行った結果、親子でゆっくりと話す機会は減ってきていると思います。

豊島区では、セーフコミュニティの認証取得へ向けての活動のうち、「自殺・うつ病の予防」というテーマでの取組を行っていました。
銭湯では、親子や友人、仲間とともにじっくりとたくさん話をすることができ、小さな変化や悩みに気づきやく、いじめや自殺防止の早期発見にもつながります。
心身両面のケアが取り組める銭湯は、まさにテーマである「自殺・うつ病の予防」につながる、絶好の場所です。
そうした観点からも、区民の皆様に対する銭湯の利用をぜひ推進していただきたいと思います。

昨年実施された、冬至(とうじ)における、豊島区銭湯の 柚子湯 無料開放では、たくさんの区民の方に銭湯を利用していただきました。
この機会にご家族で利用をされたり、普段利用率が低い若い方がたくさん利用されたとのことで、大変好評でありました。

実施を決定された区長や理事者の方々、そして運営にあたった銭湯の方々、本当にお疲れ様でした。

銭湯を家族や友人のコミュニケーションの場として、広く区民の皆様に活用していただくためにも、家族割引の設定や、無料開放日の設定などの施策を今後ともよろしくお願いします。

そこで質問いたします。
昨年大好評であった、冬至(とうじ)の日における豊島区銭湯の 柚子湯 無料開放について、ぜひ今年も実施していただきたいのですが、区としてはどのようにお考えでしょうか。
ぜひお聞かせください。

これからも、区長をはじめ、理事者の方々には、住んでみたい街・暮らしやすい街として、豊島区のブランド力の向上と区民の安全・安心を守るため、先進的な施策を実施していっていただきたいと思います。

ご清聴ありがとうございました。