豊島区後援プロジェクト 周囲の助けを得られる119番通報アプリ『Coaido119』導入説明会に参加。次世代型市民救命アプリが、豊島区から全国へついに始動。

「今日の小林弘明」

周囲の助けを得られる119番通報アプリ『Coaido119』の導入説明会に参加しました。

豊島区が後援するプロジェクトで、経済産業省 「第3回 IoT Lab Selection」グランプリ受賞、IPA 「第3回 先進的IoTプロジェクト支援事業」採択など、次世代型救命アプリとして注目を集めています。

周囲の助けも得られる 119番通報アプリ『Coaido119』
http://www.coaido119.com

代表CEOの玄正 慎さん、社会実装担当の小澤 貴裕さんには、以前事務所にお越しいただき、内容を説明いただいておりました。
今回、アプリが公開され、豊島区での実証実験を開始されるにあたり、私も参加させて頂きました。

Coaido119では、心停止に対する迅速な処置を、周囲の協力を経て迅速に行えるよう手助けするアプリです。

心停止疑いの人を発見した際、このアプリを使って119番をすることで、登録している救命講習受講者、AEDを設置管理している施設管理者に連絡が行き、スムーズにAEDの貸し出しが可能です。

突然の心停止は、老若男女問わず誰にでも起こりえます。
そのとき迅速な救命処置ができないケースが多く、約9割の方が亡くなっており、その数は年間70,000人以上にも上ります。
心停止に関しては、カーラーの救命曲線という指標があり、心停止は何も処置しなければ、1分ごとに約10%救命率が低下することもわかっています。

また、がんや肺炎といった死亡要因は、画期的な治療法や薬の開発で今後減っていくことが予想されていますが、心停止に関しては未だ根本的に有効な手立てがないのが実情です。

そのため、
1.心停止発見からAEDを使用するまでの時間
2.AED使用から、救急車到着までの時間

をそれぞれ短くする必要があること、それまでの間は、その場にいる人たちでできる限りの処置をすることが必要となります。

私も消防団員として救命講習技能認定を受けており、その区分で登録し、アプリの操作方法およびAEDを使用するまでに行う心肺蘇生法について、救命講習では見落としがちな違う側面での重要性の説明を受けました。

このアプリの開発や調査は、これまで京都大学や経済産業省、東北被災地の自治体等で実験・調査を行ってきましたが、実証実験にあたり、AEDの設置密度および人口密度から、今回豊島区に白羽の矢を立てて頂きました。

豊島区は、約1700にも上る全国の市区町村のうち、なんと全国で1番の人口密度を誇る人口密集地域です。

各国で救命率についての調査がされているそうで、現在世界で一番救命率が高い街はシアトルだそうですが、このアプリがしっかりと普及し、豊島区で働く方々、区民の方々にも「みんなで助ける」という意識共有ができれば、豊島区が世界一の救命率になることも可能です。

現場に向かうまでの間に、動画や音声で現場の状況を伝えられるたり、細かい正確な位置を修正・共有できるなど、徹底して作り込まれており、この豊島区での実証実験がうまくいき、全国に広がる時が来るのが非常に楽しみです。

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